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2019.10.15

8月の九州への外国人入国者数、31.1%減に  

九州運輸局、1-8月累計も8.4%減と前年割れ

 国土交通省九州運輸局は、法務省出入国管理等計の発表を受け、九州への外国人入国者数をとりまとめたが、8月の速報値は前年同月比31.1%減の19万2670人と3割以上のマイナスとなった。これにより、1〜8月までの累計では、前年同期比8.4%減の300万3601人と前年を割り込んだ。
 7月の九州への外国人入国者数(通常入国者数+船舶観光上陸者数(クルーズ船))の確定値は、前年同月比7.9%減の41万8878人だった。7月の7.9%減から、8月には31.1%減とマイナス幅が大きく拡大しているのがわかる。
 市場別の入国者数はまだ7月分までしか出ていないが、7月の入国者数7.9%減の内訳をみると、中国が10.5%減の17万2866人、韓国が16.8%減の14万7352人、欧米豪が0.6%減の1万572人など減少。一方で、台湾は14.2%増の4万2894人、香港は9.5%増の2万9395人、ASEANは112.1%増の7117人など増加した。
 入国経路別では、通常入国が6.1%減の26万6205人、船舶観光上陸(クルーズ船)が11.0%減の15万2673人で、いずれも減少した。中国の減少はクルーズ船寄港数の減少が影響したもので、7月のクルーズ船寄港回数は前年同月より1隻少ない76隻。これにより、7月の中国人のクルーズ船入国者数は14.3%減の16万9049人に減少した。通常入国者数は16.7%増の2万8053人だった。