伊藤忠商事、中国人富裕層向け訪日事業に参入 　リンベル社と業務提携、フリギー出店も検討

リンベル社と業務提携、フリギー出店も検討

伊藤忠商事は、カタログギフト最大手のリンベルと、訪日中国人富裕層向けのインバウンド観光事業に関する業務提携の覚書を締結した。
　訪日外国人旅行消費額は2018年に約4兆5064億円に達しており、そのうち訪日中国人による消費額は1兆5370億円と最大のシェアを占める。また、訪日客の半数以上はリピーターで、旅行スタイルも大都市圏から地方への個人手配へと変化、消費対象もモノからコト消費へと変化している。とくに訪日中国人富裕層でその傾向が強く、より細分化されたニーズにきめ細やかに対応するためには、マーケットインの発想で商品開発とアプローチを行うことが求められるとした。
　その上で、リンベル社は、カタログギフトの最大手として日本全国にネットワークを有し、大都市圏に加えて地方でも良質で独自性のある旅行商品を作り上げる基盤があり、今回の業務提携で中国人富裕層向けに日本の文化や伝統を体験できる企画や、宿泊や食事でも日本の食文化やおもてなしを感じられる特別なメニュー・プランを開発し、提供していく予定としている。

※写真＝伊藤忠商事のロゴ