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2019.10.16

ウイングトラベル

デルタ航空のサービス力と認知度向上に注力

大隅日本支社長、日本市場での存在感高める

 7月末にデルタ航空の日本支社長に就任した大隅ヴィクター氏が10月15日にメディア各社との取材に応じた。大隅支社長は日本でのビジネスに関して「まずは来年3月からの東京路線の羽田空港への移管をいかに成功させていくかということが最大のミッションだ」と強調した。その上で「サービスレベルの向上と日本における『デルタブランド』の地位を高めていくための取り組みに意識的に取り組んでいく」考えを示した。加えて「デスティネーションの開拓へ米国の各観光局との連携や旅行会社との関係強化にも取り組む」点も強調。日本市場での存在感を高めていくための取り組みに注力していくとした。

 

 東京路線羽田に集約「次のフェーズへ第一歩」
 国内ネットワーク拡充へ陸路との連携も検討

 さらにデルタ航空は日本事業について大きく舵を切ることになる。来年3月から現在成田空港から運航しているシアトル、デトロイト、アトランタ、ホノルル、ポートランドの5路線を羽田空港に移管。すでに羽田から就航しているロサンゼルス、ミネアポリス線を含め、東京発着の路線を羽田空港に集約することになる。
 大隅支社長は「これまで約70年培ってきた日本のビジネスを次のフェーズに進めるための第1歩が今回の羽田への集約だ。まずはこれを成功させていくのが私に課された最初のミッションであると思っている」と述べた。

 

 デスティネーション開拓へ観光局と連携強化
 女子旅、富裕層需要獲得へ旅行会社とタッグ

 また、日本路線の搭乗率増加に向けては「デスティネーション開拓に向けたマーケティングが不可欠であると考えている。ホテルも同様だが、自社のサービスだけでなく、デスティネーションの魅力をしっかり訴求していかなくては販売はうまくいかない」と強調。これまで以上に観光局を中心に関係構築を緊密にしていく必要があるという考えを示した。
 

 

※写真=メディア各社とのインタビューに応えるデルタ航空の大隅ヴィクター日本支社長