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2019.10.21

ウイングトラベル

一休、顧客単位で提供サービスを差別化へ

 AIを活用し、最適なプランを会員に提供

 一休はこのほどメディアカンファレンスを開催。同社が取り組んでいる各サービスの現状と今後の事業展開について説明を行った。カンファレンスで同社の榊淳社長は今後の事業展開の大きな柱として「AIを活用した徹底した顧客へのパーソナライゼーション」を挙げ、人工知能を組み合わせて個々の利用者単位で最適なサービスを提供できる環境整備に注力していく方針を明らかにした。一休が提供する宿泊、バケーションレンタル、レストラン、スパそれぞれの事業領域で上質な体験が可能な施設の開拓をあわせて、過去の取り扱い実績を踏まえて、利用者ごとに検索結果を変えたり、割引クーポンの提供の仕方をカスタマズするなどの取り組みを進化させていくことで、利用頻度の増加を図っていきたい考えだ。

 

 今月、サイト登録会員数が1000万人を突破
 過去の検索から予約確率を算出する仕組み構築

 一休は2000年に高級宿泊予約サイト「一休.com」を開設後、2006年にレストラン予約サイトを立ち上げた。さらに16年には高級貸別荘などの宿泊を提案するバケーションレンタルの取り扱いに参入。さらに昨年はスパの取り扱いを開始した。そうしたコンテンツを拡充することにより、利用者数も拡大。今月には利用会員数が1000万人の大台を突破した。

 

  宿泊施設での滞在を主眼としたプランを提案
 貸別荘やスパ予約サイトで新規利用者層開拓

 一休.comのコンテンツ拡充においては、コストパフォーマンスよりも圧倒的な最高の体験ができる宿泊施設を求めている傾向が強いことから、特別な体験をすることができる宿泊施設をピックアップしてコンテンツ拡充を進めていく方針だ。榊社長は「一休、comの利用者は現地までの移動とかにはこだわらず、宿泊施設でゆっくり滞在する志向が強いので、ここに特化した取り組みを推進していきたい」と述べ、現地までの移動と宿泊を組み合わせたパッケージ型の商品ではなく、宿泊施設単体で高品質商品の提供を可能とする施策を積極的に展開していく考えだ。

 

 

※写真=サービス内容や今後の事業方針を説明する一休の榊淳社長

 

※写真=利用会員数が1000万人を突破した