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2019.10.24

WING

ボーイング、777X納入開始は2021年初頭に後ろだおし

787は2020年後半から月産12機、2年間の減産へ

 ボーイングは10月23日(米シカゴ現地時間)、開発中の777Xについて、顧客に対する初号機の引き渡しを2021年初頭に後ろだおしすることを決定したことを明らかにした。最近までの計画では2020年中に運航を開始することを目指していた。
 777Xプログラムでは搭載エンジンであるGE9Xが、当初の想定以上に部品が摩耗していることが発覚。この問題により、今年3月にロールアウトしたものの、未だに初飛行を実施することができずにいる。ただ、ボーイングは初飛行の実施時期について、2020年初頭に実施するとの姿勢を崩していない。
 また、787プログラムについては、米中貿易紛争の影響など、昨今の世界貿易環境が影響したことから、現在月産14機で生産中の787ドリームライナーの生産レートを、2020年後半にも月産12機へと減産する方針を固めた。この減産の期間についてボーイングは、およそ2年間と区切っている。

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※写真=ボーイングは777X初号機納入時期を2021年へと後ろだおしすることを決めた