記事検索はこちらで→
2019.10.24

ウイングトラベル

ツーリズムEXPOジャパン大阪・関西が開幕

100カ国・地域と47全都道府県が出展

 「ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西」が10月24日、インテックス大阪・ハイアットリージェンシー大阪で開幕し、国内外の観光関係の官民トップが多数集結した。今年で6年目を迎える同イベントは初の大阪・関西の開催。日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)の主催者3団体と地元関西経済界や観光産業界が強力にサポートし、開幕の日を迎えた。加えて、G20の開催、2025年の大阪・関西万博の開催決定などが追い風となり、出展ブース数は東京開催に遜色ない1985小間(昨年は2257小間)に達し、全47都道府県、世界100カ国・地域が出展参加し、旅の総合イベントとして、大阪・関西で初めて開催された。

 

 山西日観振会長、ツーリズムの力と責任を
 17カ国の観光大臣と団体代表などが結集

 ハイアットリージェンシー大阪で開催された開会式には、主催者代表の山西健一郎日本観光振興協会会長、田川博己JATA会長、清野智JNTO理事長とともに、田端浩観光庁長官、福島伸一大阪観光局会長が登壇、会場には世界各国から来日した各国観光大臣、大使、新任のUNWTO(国連世界観光機関)のズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長ら、昨年をさらに上回る世界を代表する観光関係者が参集した。
 開会冒頭、主催者を代表して挨拶に立った山西日観振会長は、「今年のEXPOには17カ国の観光大臣、各国大使、世界の観光団体の代表も出席した。EXPOは今回で6回目となるが、初めて東京以外の開催に挑戦し、大阪・関西の開催となった。大阪はG20を開催し、万博の開催も決まり、日本で最も勢いのある地域」と述べた。
 山西会長は「今や13億人の旅行者が世界を旅行する時代。G20宣言でもツーリズムは世界のGDPの1割を占め、世界経済を牽引する一方で、持続可能な観光に責任を求められる。ツーリズムの力と責任をいかに発揮するか問われており、EXPOの全ての事業を通じて、100カ国・地域と47都道府県にそれを提案し、よりよい未来を築き上げたい」と抱負を述べた。
 そして、次のステージである来年の沖縄開催へ、このレガシーを引き継ぎ、ツーリズムEXPOを観光を通じた世界のイベントとすることを宣言した。

 

 田端観光庁長官、双方向交流の重要性を指摘
 アウトバウンド拡大で日本を真に開かれた国に

 次に、来賓として田端観光庁長官は、「観光を取り巻く環境が大きく変化している。昨年はは訪日旅行者3119万人、消費額も4兆円を超え、自動車の輸出額に次ぐ規模となった。一方で、昨年の日本人海外旅行者は1895万人と過去最高を記録し、2020年の2000万人の目標を1年前倒しして今年中の達成を目指す」とインバウンド・アウトバウンドの現状を説明した。
 その上で、田端長官は「多くの日本人が海外に出掛け、日本を真に開かれた国にすることが重要」とアウトバウンドの重要性を強調した。
 また、「今回のツーリズムEXPO大阪・関西は、初めて東京以外で開催され、多数の企業が参加する。関西はラグビーW杯、ワールドマスターズゲーム、万博と国際的ないべントが続く。今後の国際的なゲートウェイとして成長することが期待される」と述べた。

 

※写真=開幕したツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西