NAA、台風19号で滞留者15号時より大幅減少

空港の着陸制限措置、アクセス利用対応も

　成田国際空港会社（NAA）は台風19号の対応について、台風15号からの改善点によって空港内滞留者が12日夜に1790人、13日夜には1100人だったとして、滞留者の数を大きく低減し、改善策に一定の効果があったと説明した。このとき滞留した人は、キャンセル待ちなど多くが自らの意志で残ったとのこと。
　台風19号は、特に大きな被害をもたらした災害となったものの、成田空港においては被害を限定的に留めることができた。台風15号によって多くの滞留者を発生させたことを踏まえて、NAAでは3つの柱を基本に対策を講じた。それは、「1.交通アクセスを含めた空港機能の確保」、「2.旅客に対する多言語情報提供」、「3.根本的に滞留者を多く発生させない対応」の3点だ。
　台風19号の接近に際し、NAAは10月8日に総合対策本部を立ち上げ、アクセス事業者をはじめとした空港関係事業者も参加して対応。多言語を含めた情報提供については、アクセス運行状況、物資配分状況などの情報発信を旅客ターミナル部門の責任者を情報発信責任者として一元的に情報発信を行う態勢を取った。