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春秋航空グループ、成田空港の機能強化へ
上海線新規就航、中国全土とのアクセス性向上
春秋航空(CQH)は10月24日に都内で記者会見を行い、成田空港を活用したネットワークの強化に乗り出す方針を明らかにした。手始めに10月27日から春秋航空による成田-上海線を新規就航する。さらに成田空港の運用時間が延長するのを機にグループのスプリングジャパン(春秋航空日本、SJO)による早朝、深夜時間帯を使った成田-上海線の運航に乗り出す計画だ。成田-上海間を増強することで、東京から上海経由で中国各地へのアクセス性を向上させ、訪日インバウンド、日本からのアウトバウンド双方のさらなる需要獲得を目指していく方針だ。さらに将来的には中国各地から成田への直行便を拡大し、関西空港と同規模の運航本数の実現を目指す。
記者会見で春秋グループのワン・ウェイ日本代表は「春秋航空の国際線事業において、日本は最も重要な市場だ。日本への就航ネットワーク拡大とともに利用者数も拡大。搭乗率も85%を超えている。2019年の日本線利用客数は257万人をまで伸びていく予定だ」と述べ、日本での事業が年々成長している点をアピールした。
そうした中でワン代表は「中国からの訪日インバウンドは2018年で838万人となり、順調に拡大している。ただ中国の全人口における訪日旅客の比率を見ると200人に1人となっており、まだまだ伸びしろはあると思っている。今後さらに旅客を取り込んでいくためには、日本路線のさらなる機能強化が必要であると考えている」と述べ、日本での路線ネットワーク拡大へ意欲を示した。
成田空港の運用時間延長を有効活用
東京-上海のシャトル化実現、直行便も拡充