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2019.10.28

ウイングトラベル

エンタメで地域活性化シンポジウムを開催

KTO鄭東京支社長、大学路の成功事例紹介

 ツーリズムEXPOジャパン大阪・関西では、「エンターテインメントで地域を元気に!」と題するテーマ別シンポジウムが10月25日に開催され、宝塚歌劇団、吉本興業、忍者を活用した伊賀市とともに、韓国観光公社(KTO)の鄭辰洙東京支社長がパネリストとして参加した。
 その中で鄭氏は、今や公演観光の聖地であり、韓国のブロードウェイと称されるソウル大学跡地の「大学路」(テハンノ)を事例に、「地域との相乗効果を考えて、区役所や企業を巻き込んで、新しい観光デスティネーションをつくる取組を紹介した。大学路には多くの韓国人、外国人が来訪し、新しいデスティネーションとして公演文化を形成し、地域住民と共生していることを強調した。
 また、先に光州市で開催された世界水泳選手権では、KPOPのアーチストによるイベントを条件付き無料で同時開催し、地方観光に寄与した。その条件は光州市に一泊することで、これにより地元への滞在消費額を拡大することで、地域活性化に役立てるとともに光州市の認知度を高めた。

 鄭氏、エンタメで観光「モノからコト」へ転換
 佐藤氏、継続と長期的視野、先見性が重要

 鄭氏は、海外でのプロモーションはあまり行っていないが、ソフト、ハードの充実により、外国人が増加し、防弾少年団をはじめ、韓国アーチストの海外進出が促進されていることを示唆した。
 鄭氏は、エンターテインメントは観光を「モノからコトへ」転換する大きな要素になるとともに、地域活性化に貢献すると強調した。
 エンターテインメントと地域性について、宝塚歌劇団の小川友次理事長は、「宝塚の方にも誇りを持ってもらえる。街並みも宝塚風の品のある街となり、街がクリーン、清潔で、市民が花壇を作り、花の道、オヴジェにより街全体でおもてなしをしている」と地域との連携を説明した。

 

※写真=ツーリズムEXPOジャパンで開催されたエンターテインメント・シンポジウム