東北電力、NECのドローン用送電線自動追尾撮影ソフト試行導入

19年度末に本格導入予定、送電線と適切な離隔距離確保

　東北電力は10月28日、送電設備の保守点検業務の安全性向上や効率化を目的に、日本電気株式会社（NEC）が開発した「ドローン用送電線自動追尾撮影ソフトウェア」を導入することを決定したと発表した。これにより送電線をドローンで自動追尾点検する手法について、試行導入する。東北電力では2019年度末には本格導入することを目指している。
　東北電力によると、同社では効率的な現場情報の収集を目的にドローンを積極的に活用しており、先般の台風19号においても、山間部や浸水、土砂崩れが発生した立ち入り困難な場所については、徒歩やヘリコプターに加え、ドローンも活用し設備被害状況を把握したという。
　東北電力によると、NECのソフトを使った点検手法では、ソフトをインストールしたドローン地上装置に入力された飛行経路をもとにドローンが自律飛行し、送電線を自動で検知・撮影（動画）するもの。