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1平方km範囲で60分間にドローン146フライトに成功
福島で実証に成功、37機が同時飛行に成功
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は10月30日、約60分間で1平方キロメートルの範囲において、146フライト以上のドローンの飛行試験に成功したことを発表した。同時に飛行したドローンの数は37機だった。
この実証実験は去る10月23日から24日に、「福島ロボットテストフィールド」(福島県南相馬市・浪江町)において、ドローン事業者29者が参加した、同一空域で複数事業者のドローンが安全に飛行するための運航管理システムとの相互接続試験を実施。日本電気(NEC)、NTTデータ、日立製作所、ゼンリン、日本気象協会、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、福島県、南相馬市、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構の協力で行われたもの。なお、今後、NEDO、NEC、NTTデータ、日立製作所、ゼンリン、日本気象協会らは、来年2月まで運航管理システムを運用し、一般のドローン事業者も含めた運航管理システムの機能検証を継続して実施する予定だ。
NEDOによれば、実証実験では福島ロボットテストフィールドの総合管制室に設置した複数のドローン事業者が情報共有するための運航管理統合機能のサーバーや運航管理システムのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)およびAPI接続支援サービスを利用して、ドローン運航管理システムの相互接続試験を実施した。
※写真=飛行密度の高い空域に複数のドローンフライトを実施した(提供:JAXA)
※画像=複数のドローンが飛び交う空が実現する日は近い(提供:JAXA)