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JJP、A321LRはモノクラスの全238席仕様に無線機内
無線機内サービス提供、追加タンク積まず航続距離5000km
ジェットスター・ジャパン(JJP)は11月1日、来年夏ごろから導入する計画にあるA321LRの客室仕様を決定したことを発表した。それによると、客室は全席エコノミークラスの238席仕様とし、座席はレカロ社製のBL3710を導入する。全席に旅客が機内に持ち込むタブレットやスマートフォンなどといったモバイル端末ホルダーを装備するほか、USBポートを設置する。加えて機内にルーターを設置して、無線でコンテンツを配信することが可能なエンターテイメントシステムを導入することを検討している。その他、座席の上部と下部にポケットを設置して、下部のポケットをネットタイプのものとして、ペットボトルを収納することができるようにする。
ちなみに、A321LRの最大航続距離は7400キロメートル。ただ、ジェットスター・ジャパンの機体はあえて航続距離5500キロメートルに抑えることにした。
この点についてジェットスター・ジャパンの片岡優社長は「(増槽)タンクを増設せずに5500キロメートル仕様のものとした」ことを明かした。その上で、「(A321LR導入)当初は国内線や既存の国際線機材を入れ替えることを想定しており、タンクを増設して重量を重くする必要はない」と説明。ただ、「5500キロメートルよりも航続距離が必要となれば、当然追加する」としており、あらためてタンクを増設することでA321LRの有する能力を最大限活かすことも検討している様相だ。
なお、A321LRでは塗装を変更することで機体の重量を約50キログラム軽くする。片岡社長によれば、「4層あるペイントのうち、1層目と2層目を混合して塗装することができる新しい塗料が開発されており、その塗料を使う」ことを明かしており、これまで4層塗られていた塗料は、3層にすることができるとしている。
レカロ製の新シートを搭載
無線配信コンテンツは「無料か有料か検討中」
「できれば東京五輪前に導入を」
まずは既存国内や国際線から運用開始
※写真=ジェットスター・ジャパンが導入するA321LRの客室仕様が決まった。注目は無線を使ったコンテンツ配信だ