ウイングトラベル
JTB、ロボット活用教育旅行プログラム開発
修学旅行実地研修やプログラミング教育支援
JTBは、ロボットを活用した新たな教育旅行プログラムを導入したと発表した。シャープが販売するモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を活用し、修学旅行での体験学習のサポートを行う。さらに、学生自らがプログラミングを行い、オリジナルの観光案内文を作成可能とする取り組みなども展開する。2020年度から実施する新学習指導要領では小学校におけるプログラミング教育の必修化を始めとしてICT(情報通信技術)を活用した学習活動の充実化が求められている。そうした中で、修学旅行を始めとした校外学習の場でICT教育ができる環境を構築するため、今回の教育旅行プログラムを導入することとした。
シャープ「RoBoHoN」活用、まずは京都で
100体導入、観光案内や指導管理システム搭載
「ロボ旅@教育旅行」の名称でサービスを開始する。ロボホンにはさまざまな通信機能に加え、自動的に発話する機能を備えている。ロボホンには京都市内の約500カ所の観光案内情報が事前にインプットされており、位置情報で観光地に到着すると自動的に観光案内を説明してくれる。また、ロボホンでは学生の現在位置も特定できることから、教職員用の指導管理システムもあわせて開発。緊急時には通話やメッセージ送信などで研修中の学生とコミュニケーションを行うことができるなど、安全機能も備えている。
新学習指導要領へのサポート体制強化
2023年度に中学校中心に100校の導入目指す
JTBは現在「学校行事トータルデザイン」という名称で、修学旅行の企画・実施支援だけにとどまらず、さまざまな校外イベントや教室内活動、学校運営など教育現場におけるさまざまなサポートプログラムを展開している。そうした中で、教育現場における大変革とされる新たな学習指導要領が来年度からスタートすることとなる。
※写真=「ロボ旅@教育旅行」を発表する関係者。写真左からJTBの洪水敏孝法人事業本部事業推進部旅行事業推進担当部長、檜垣克己執行役員法人事業本部事業推進部長、システム開発を手掛けるAIoTクラウドの景井美帆市場開拓部部長
※シャープ製の「RoBoHoN」を活用し、修学旅行をサポートする