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2019.11.07

WING

ANAケータリング、外販事業強化でブランド刷新

外販事業を6億円規模に、ポスト2020見据えた成長描く

 ANAグループで機内食などを手掛けるANAケータリングサービスは11月6日、外販事業の新ブランド「ANA FINEDELISH」(ANA ファインデリッシュ)の立ち上げを発表した。そのブランド名称は、“DELISH”(美味しい)を“FIND”(発見)するとの想いを込めた造語とした。
 これまでANAケータリングサービスの外販事業は2016年から、「ANAのおいしいコレクション」として、“空の味を地上に”をコンセプトに、阿波尾鶏カレー、おせち、そしてサラダの販売を手掛けてきた。
 ANAケータリングサービスの小林義己取締役によると、これまでの外販事業の売上高は「年間数千万円ほど」に留まっていたとのことだが、ポスト2020年の成長を見据えた今回のブランドリニューアルを機に「6億円規模にまで増やしたい」としている。
 この新ブランド「ANA FINEDELISH」では、既存のラインナップを拡充。ANAケータリングサービスのシェフが監修するオリジナル商品を通じた商品のほか、「ANAグループは総力を挙げて地方創生、地域貢献に取り組んでいるが、ANAケータリングが食を通じてこの取り組みに貢献したい」として、日本各地の食材と地元老舗有名店と協力して開発したグルメ紀行ボックスの販売に乗り出す。
 ちなみに、オリジナル商品のうち、これまではチキンカレーに限定されていたカレー(阿波尾鶏とマッシュルームカレー)のラインナップに、新たにビーフ、ポーク、そしてチキンの3種に拡充したほか、日本各地の食材を使って和の風味を採り入れたフィナンシェ(ラフランス、梅、すいか、栗)も開発。11月中にも様々なチャネルを通じて販売する計画で、年度内には百貨店、カタログギフト、ECサイト、さらには一部スーパーなど量販店でも購入することができるようにする。
 一方、グルメ紀行ボックスは、ANAグループの兄弟企業と連携して、ゆかりのある日本各地の地元自治体や企業、老舗有名店などの紹介を受けながら商品を開発。今回は富山、高知、長崎の食材および有名店とコラボレーションした。

 

なぜ、ブランドリニューアルに踏み切ったのか?

 

※写真=ANAケータリングは新ブランドを発足して外販事業を強化する

※写真=新ブランドで人気のカレーもリニューアル。3種類にラインナップも拡充

※写真=日本各地の食材をフィナンシェにも活かした

※写真=グルメ紀行ボックス富山。食材とパンフレット、クーポンが同封され地方の魅力を発信

※写真=詳細なレシピで家庭にいながら名店の味を簡単調理で再現できる