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図書館の書架にもドローンの活用が検討
京セラ、AIなど活用した蔵書点検システム開発中
人の社会生活の様々なシーンに登場しつつあるドローン。そんなドローンが、ついには図書館の書架に登場するかもしれない。京セラコミュニケーションシステムは、公共図書館システム「ELCIELO」と、京セラコミュニケーションシステムグループのRistが提供する画像解析AIを組み合わせた蔵書点検システムの開発を開始した。京セラコミュニケーションシステムでは、将来的には蔵書点検システムにドローンを組み込むことも検討中だ。
図書館の全ての蔵書を点検する「蔵書点検」は、図書館業務の中でも特に負担が大きな業務の一つ。その実施にあたっては図書館を臨時休館にしたうえで、職員総出で全蔵書を専用の機器で1点ずつ読み取り、図書館システムの登録データベースとマッチングを行う必要があるなど、図書館運営の大きな負担となっているという。
一方で昨今は人手不足が様々な業界で課題となっており、図書館サービスの業界でも大きな問題となりつつある。
そうしたなか負担の軽減策としてRFID読み取り機器を使用して蔵書を一括で読み取る「IC蔵書点検」が開発されているが、蔵書の全てに1点ずつICタグ(RFID)を貼付する工数や機器の導入コストが課題となっている。
※写真=負担の大きい「蔵書点検」を将来的にはドローンが担うか(提供:京セラ)