WING
JTA中間決算、当期純利益は12.4%増の40億円に
増収増益を確保、GWなど旺盛な需要が追い風
日本トランスオーシャン航空(JTA)が発表した2020年3月期中間決算によると、当期純利益は前年同期比12.4%増加した40億円と好調だった。沖縄関連路線は前期に比べて台風の影響を受けたものの、最大10連休ともなったゴールデンウィークを中心に、旺盛な需要が追い風となった。売上高は8.6%伸びた230億円を確保。営業利益は11.7%増加した54億円となり、経常利益は12.9%増えた55億円となった。
JTAによると、沖縄県の観光は、県が掲げている「令和元年ビジットおきなわ計画」で目標としている1030万人を達成する勢いで伸びているとのこと。JTAの旅客数も上期中に5.5%増加した151万8962人と過去最高を更新するなど、好調に推移した。
同社によると、売上高230億円のうち、旅客収入は8.6%増加した197億円だった。新機材737-800型機への更新を終えたほか、旅客需要に応じた機材大型化や臨時便の設定など、提供座席数を増加して旺盛な需要に対応することで、収益の拡大を図った。ちなみに提供座席数は前期比5.7%増加した212万席となった。
貨物・郵便収入は0.9%減少した11億円と前年割れ。宅配便やゆうパック料金の値上げの影響や離島直行便へのシフトに伴い、低迷したという。さらに8月以降、台風の襲来の影響なども重なり、輸送量は4.3%減少した1万5402トンに縮小した。
こうしたなか営業費用は機材更新に伴う機材関連費用が増加したことで、7.6%増加した176億円になった。
通期業績予想を上方修正