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ソフトバンク子会社、無人機HAWK30の2度目の飛行試験成功
成層圏通信プラットフォーム用、年度内にラナイ島で飛行試験も
ソフトバンク子会社であるHAPSモバイルは11月8日、今年10月23日(米国太平洋時間)に、ソーラーパネルを搭載した成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機「HAWK30(ホークサーティー)」の2度目のテストフライトに成功したことを発表した。テストフライトは、米航空宇宙局のアームストロング飛行研究センターで実施した。
今回のテストフライトでは、前回のテストフライトよりも高度を上げ、約1時間30分の連続飛行実験を実施。飛行中における急旋回など、24項目以上のテストをパスした。また、飛行推進力のパフォーマンスなどについて、航空電子工学の観点による検証を推し進めることも達成。さらには、商用化を想定した滑走路への正確な着陸制御も実施し、いずれも成功した。
HAPSモバイルでは今後、アームストロング飛行研究センターで研究開発を実施した後、米国ハワイ州ラナイ島へ「HAWK30」を移動する予定だ。HAPSモバイルは、ラナイ島の成層圏空域でテストフライトを2019年度中に実施することを目指し、準備を加速していくとしている。
HAPSモバイルは、主にHAPS事業に向けたネットワーク機器の研究開発やコアネットワークの構築、新規ビジネスの企画、周波数利用に向けた活動などを行っている。一方、今回二度目のテストフライトに成功した「HAWK30」の開発には、米AeroVironment社がパートナーとなっている。また、HAPSモバイルは、米Alphabet Inc.の子会社であるLoonとも戦略的関係に合意している。
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