JAXA、はやぶさ2が小惑星リュウグウを出発

いよいよ地球に向けた帰還の旅路へ

　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は11月13日、小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星Ryugu（リュウグウ）から出発したことを発表した。JAXAによると、同日、「はやぶさ２」の運用において、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタを噴射して軌道制御の運用を行ったという。今後、イオンエンジンなどの搭載機器のチェックなどを経て、いよいよ地球に向けた長旅を開始することになる。ちなみに「はやぶさ2」の地球への帰還は、来年末頃を予定している。
　この軌道制御についてJAXAは、「はやぶさ2」の化学推進系スラスタの噴射が予定通り行われ、速度9.2cm/秒のスピードでリュウグウからの離脱を開始したことを明かした。
　JAXAのプロジェクトマネージャーの津田雄一氏は、「貴重なお土産と、時を忘れるほど夢中なひとときをくれたリュウグウをついに出発する。あなたのおかげで地球人はよい歳をとることができた。「はやぶさ２」はこれより進路一路地球を目指す。ありがとう乙姫様、また逢う日まで」とコメントした。

※画像＝はやぶさ2がリュウグウを出立。いよいよ地球への帰還に向けた旅路につく（提供：JAXA）