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2019.11.14

WING

IATA9月、貿易戦争など影響で需要3.8%増と成長低迷

ジュニアックCEO、「短期的にトレンド反転は困難」

 国際航空運送協会(IATA)がまとめた9月における世界の旅客輸送実績によると、需要を示すRPKが前年同月比3.8%増加した。IATAは前月の8月と、需要の伸びには大きな変化がないとし、米中貿易紛争や英国のEU離脱問題など、不確定な要素が需要の伸びに影響したとしている。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOによれば、「9月は平均を下回っており、平均を下回ったのは8ヵ月連続のこと」であることに言及。「世界貿易活動の低下と関税戦争、政治的および地政学的な緊張の高まり、世界経済の減速という環境を考えると、短期的にトレンドが反転することを見るのは難しい」との見方を示し、もうしばらくはこうした低調な成長が続くだろうとの見方を示した。ちなみに座席供給量を表すASKは3.3%増加。ロードファクター(PLF)は0.4ポイント伸びた81.9%だった。

 

※写真=世界貿易紛争などを中心に様々な不安定要因が航空需要の成長の足を引っ張る。9月も減速傾向にある(提供:IATA)