ウイングトラベル
NAA中間決算、収入3期連続過去最高も減益
東京五輪で施設改修、中国経済低迷が影響
成田国際航空会社(NAA)が発表した今期中間決算(4-9月)は、営業収益が前年同期比1.4%増の1267億円と3期連続で民営化以降最高を更新したが、東京オリンピック・パラリンピックに向けた施設改修費用の増加、金利低下影響による退職給付費用の増加などによる営業費用増で、営業利益は5.9%減の293億円、経常利益は6.3%減の284億円、中間純利益は10.3%減の183億円の増収減益となった。
田村明比古社長は中間決算会見で、東京2020大会に向けた改修に伴う店舗の営業休止に加え、中国元安に伴う中国系旅客の消費マインド低下などでリテール事業の減収が影響し、全体は増収は微増に留まったと説明した。
通期予想は「保守的」、当初より下方修正
中国系旅客の消費マインド低下など考慮
通期連結業績予想は、当初予想(5月14日時点)と比べて、営業収益が1.3%減の2517億円、営業利益が10.2%減の465億円、経常利益が10.4%減の448億円、当期純利益が12%減の279億円と、予想を下方修正した。これは、中国の元安の継続に加え、猛威を振るった台風による被害影響などを見込んだため。「少し保守的に予想を立てた」としている。
※写真=中間決算の説明を行うNAAの田村社長