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2019.11.19

WING

LM-100Jフレイター、FAAが型式証明更新を認定

C-130Jベースの民間機型、L-100シリーズ更新を期待

 ロッキード・マーティンは11月18日、去る11月15日にLM-100Jフレイターが米連邦航空局(FAA)から型式証明の更新を認定を受けたと発表した。今回の認定により、LM-100Jフレイターは世界中の民間飛行場で運用が可能となった。
 LM-100Jフレイターは軍用輸送機のC-130Jスーパー・ハーキュリーズをベースとした民間機型で、C-130輸送機をベースとした民間機L-100シリーズの最新型となる。L-100シリーズは1964年から1992年まで100機以上が生産されており、ロッキード・マーティンはC-130Jの民間機型を、1994年にLM-100の型式証明を更新してLM-100Jとして販売することを発表していた。
 LM-100Jフレイターは既存のL-100と比べ、燃費効率が14%向上しているほか、ペイロードもしくは行動範囲が20%改善している。また、デジタルアビオニクスやデュアルHUDやFAAの次世代航空輸送システム(NextGen)に完全準拠したCNS/ATM(航法・通信・監視、航空交通業務)、強化された貨物ハンドリングシステム(ECHS)などを持つ。
 ロッキード・マーティンは発表の中で、「現在既存のL-100シリーズを運用している顧客にとって、LM-100Jフレイターは唯一の更新機材になる」として、機材更新需要に期待していると述べているほか、LM-100Jフレイターは世界の厳しい環境下でのバルク貨物や特大貨物の輸送にとって効率的で理想的なものだとしている。

 

※写真=LM-100JフレイターがFAAより型式証明の更新認定を受け、商用飛行が可能となった(提供:ロッキード・マーティン)