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JAL、羽田新規北米便でシカゴ、ダラス、ロス開設
NY便増、運休の成田-シカゴ線は21年2月再開
日本航空(JAL)は来年度夏ダイヤ開始(2020年3月29日)から、羽田発着国際線を大幅に拡大する。米国線はシカゴ、ダラス、ロサンゼルス、ホノルル線を新たに開設する。さらに、ヘルシンキ、モスクワ(シェレメチェボ)、シドニー、デリー、大連線を新規開設するなど、これまで1日22便だった羽田国際線が、34便まで増えることとなる。これは、羽田空港で昼間時間帯の新飛行経路を採用することで実現した、増枠の配分によるもの。JALは配分された11.5便を活用して、羽田の路線網を世界各地へ広げる。
この度の羽田増枠で、最も多い配分となったのは米国線だ。JALは6便の配分を受けて、米国とのネットワークを拡充する。北米路線として新規開設するシカゴ、ダラス、ロサンゼルス線は、それぞれ1日1往復で運航。ダラス線の使用機材は787-9で、シカゴ、ロサンゼルス線では777-300ERを使用する。またニューヨーク線については増便して、1日2往復とする。
一方で成田発着の北米線については、ダラス線(JL012/011)およびニューヨーク線(JL004/003)を運休する。シカゴ線については、来年3月29日から2021年2月14日まで運休するものの、2021年2月15日から787-9によって再開する予定だ。また2020年夏ダイヤからサンフランシスコ線へ新規就航する。そのため、首都圏(羽田・成田)と北米のネットワークは、羽田と成田で1便ずつの路線がシカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルスとなる。羽田のみの路線はニューヨーク線2便、ダラス1便。成田のみの路線がボストン、シアトル、サンディエゴ、バンクーバー各1便となる。
ハワイ線については、羽田発着のホノルル線を新規に2便開設する。一方で成田発着のホノルル線2便(JL780/781/782/789)は運休することになる。そのため、ホノルル線は羽田と成田でそれぞれ1日2便ずつになる。成田-ハワイ島・コナ線は、従来どおり1日1便で運航する。
ヘルシンキ、モスクワ、シドニー、デリー新規
中国線は羽田として初の大連線開設へ
※図=羽田・成田の首都圏ネットワークのイメージ(提供:JAL)