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2019.11.21

ウイングトラベル

日本人出国者数2000万人突破が射程圏内

観光庁田端長官「年内にいかに上乗せできるかがカギ」

 観光庁の田端浩長官は11月20日の業界紙会見で、今年の日本人出国者数について「2000万人をどの程度上回ることができるかが大きなポイントとなる」という考えを示した。田端長官は航空便の冬期ダイヤで国際線が前年同期比で45便増加していることが2000万人達成へ追い風となるとした。重ねて「アウトバウンド2000万人というのは以前から非常に重要な数字としてとらえており、これを目標から1年前倒しで達成できる可能性が強まったことは喜ばしい」と述べた。
 日本政府観光局(JNTO)が発表した今年1〜10月の日本人出国者数は前年同月比6.9%増の1672万6100人となった。仮に11、12月が昨年と同水準で推移した場合でも約2002万9000人となり、2020年の達成を目標として掲げていた日本人出国者数2000万人の1年前倒しが見えてきた格好だ。
 直近のアウトバウンドの動きを見ると、人気デスティネーションの上位である香港や韓国は政情不安があり伸び悩みを見せているがそれ以外の地域への訪問が比較的堅調に推移している。さらに航空便も増加していることから、出国者全体については堅調に推移していくものと見られる。そうした中で田端長官は「内々に考えている」と前置きした上で「2000万人達成した場合は何らかの盛り上げができればよいと思っている」と語った。

 

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※写真=業界紙会見に応じる観光庁の田端浩長官