アストロスケール、OneWebとオーブコムから技術系経営陣

　アストロスケールホールディングスは11月20日、来る12月9日付で同社のエンジニアリング部門に最高技術責任者（CTO）としてマイク・リンジー氏、そしてチーフ・エンジニアとしてジーン・フジイ氏を迎えたことを発表した。宇宙ゴミ除去サービスの構築を目指す同社は、エンジニアリング部門の新たな統括者たちを迎えることについて、宇宙業界において長年のキャリアと経験を誇る両名が、本社・開発拠点の日本に在籍することで、エン ジニア組織内の意思疎通や指揮運営のさらなる向上を目指す」としている。
　CTOに就任するリンジー氏は、ワンウェブ(OneWeb)社出身。技術部門の企画・戦略、将来ミッションの設計など、アストロスケールの今後の市場・顧客開拓に寄与することが期待されている。リンジー氏はワンウェブ社の周波数戦略ディレクターとして、ミッションデザインやシステムズエンジニアリング、開発評価等に留まらず、法規制に関わるコンプライアンスや周波数調整なども担当。アメリカ航空宇宙局(NASA)やグーグル、ワンウェブでコンステレーション構想を牽引してきた。
　一方、フジイ氏はオーブコム(ORBCOMM)社出身で、リソース調整を含む複数プロジェクトの管理を中心に、各国のエンジニアチームを束ね、高品質のエンジニアリングを推進することを可能にする役割を担う。