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ボーイング、737MAX10がロールアウト
来年の初飛行向けシステムチェック開始
ボーイングは11月22日(米ワシントン州レントン現地時間)、開発中の737MAX10をロールアウトすることに成功した。ボーイングによると、ロールアウトを行った737MAX10型機初号機は現在、各種システムチェックとエンジンの試運転を行っている段階で、来年には初飛行を実施する計画だ。なお、737MAX10は現在、世界20社以上の顧客から550機分の受注およびコミットメントを獲得している。
MAXファミリーで最も大きな737MAX10には、2クラス制で188席~204席の座席を設定することが可能で、最大で230席の座席を設置することができることが特徴だ。
737MAXといえば、MAX8における2件の墜落事故によって、未だ運航停止中。事故原因の一つとなったMCASソフトウェアの改修版は、12月にも米連邦航空局(FAA)によって承認される見通しにあって、飛行禁止措置が解除される日もそう遠くない。
そうしたなか737MAX最大の737MAX10型機がロールアウトを達成。先ごろ開かれたドバイエアショーでも、カザフスタンのエア・アスタナがMAX8を30機発注することを示唆するなど、MAXプログラムにはまだまだ微風ながらも追い風が吹き始めた。
737MAX10は長さ43.8メートルと、標準型のMAX8に比べて4.28メートル長い。派生型で長胴型の737MAX9と比べても1.64メートル長い胴体を有する。ちなみに全幅はMAXファミリーの他機種と同様、35.9メートルだ。
エンジンにはCFM・・・
※写真=737MAX10型機がロールアウトを達成。MAXファミリー最大となる機体のデビューとなった(提供:ボーイング)