WING
岩谷技研、2021年にスペースバルーン宇宙旅行
一人100万円で行ける宇宙旅行への挑戦
2021年に高度2万5000メートルの上空で一人100万円で行ける宇宙旅行を――。去る2016年に岩谷圭介氏が設立した岩谷技研。この宇宙ベンチャー企業が、2021年にはスペースバルーン(気球)を使った宇宙旅行サービスに乗り出す。宇宙先進国である米国を中心に、日本でも宇宙ベンチャーやスタートアップによる様々な宇宙事業が展開されており、なかでも宇宙機開発によって「宇宙旅行」という新たな事業領域が切り拓かれようとしている。そうしたなか岩谷技研は、「気球」という手軽な方法を使って、宇宙旅行を「すぐそこ」にある身近なものとして事業展開しようとしている。
「宇宙旅行」と聞けば、宇宙にいくための訓練が必要であったり、あるいは莫大な費用が必要であって、とても手が届くものではない、などという印象を多くの人々が抱いているのではないだろうか。現状、その解釈は正しい。
宇宙というフィールドを使った様々なサービスを日々の生活で使わない日はないとはいえ、宇宙へ行きたい、と願ったところで、超富裕層でもない限り到底実現できるものではない。
そうしたなか、より宇宙を身近な存在にしようと、宇宙ベンチャーたちが独自の宇宙機開発に乗り出しており、宇宙へのアクセスをより安価なものへとしようと試みている。ただ、岩谷技研の有するスペースバルーンの技術を用いれば、決して手の届かなかった宇宙旅行に、一般の人々でも2021年の段階で頑張れば手が届くかもしれないのだ。
着々と進むぎ技術開発、100万円の宇宙旅行がすぐそこに
昨年は魚使った生物実証実験も
世界で打ち上げ2024年には宇宙旅行で100億円
ロケット打上げや簡易な宇宙エレベーターも
※写真=昨年6月に実施した魚を使った生物実証実験の様子。宇宙旅行実現にもっとも近い日本の宇宙ベンチャーは岩谷技研かもしれない(提供:岩谷技研)