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2019.12.04

WING

JAXA、スカパーJSATに小型実証衛星4型譲渡完了

JAXA初の衛星民間譲渡、スカパーは初の低軌道衛星保有

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月3日、スカパーJSATに対して、小型実証衛星4型(SDS-4)の譲渡を完了したことを発表した。両者は今年4月に譲渡契約を締結していた。
 小型実証衛星4型は、機器・部品などの新規技術を事前に宇宙で実証することによって、成熟度の高い技術を様々な衛星に提供することを目的とした実証衛星だ。
 こうした小型実証衛星の初号機である小型実証衛星1型(SDS-1)は、去る2009年1月23日に打ち上げらている。SDS-1は100kg級の衛星だった。
 一方、今回スカパーJSATに譲渡したSDS-4はH-IIAロケットの標準の相乗り小型衛星サイズである50kg級の小型衛星。去る2012年5月18日にH-IIAロケット21号機によって打ち上げられており、衛星パラメータの変更や船舶数の変化、天候など、様々な環境下における信号をのべ38万信号分取得し、衛星AIS受信機の技術的な検証を実施したという。