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2018.06.04

WING

AMX/JAC、JACのATR機が共通事業機に

AMXの重整備運休を回避可能に

 天草エアライン(AMX)と日本エアコミューター(JAC)は6月1日から、JACが保有するATR42-600型機を両社の共通事業機としてAMXにリース運用を開始した。共通事業機としてリースされるのは、JACのJA01JC。リース期間は6月1日から25日までの計25日間。両社はこれまでも各種技術協力や販売協力を進めてきたが、JACのATR42-600型機を両社の共通事業機としてAMXにリース運用を開始することによって、両社間の業務協力は更に深化し、AMXで従来発生していた重整備期間中の運休を回避することができるとしている。
 ATR42-600型機を日本で最初に運航を開始したのは天草エアライン。その後、JACも同型機の運用を開始していた。両社は2015年度からその導入準備や運航を協力する体制を築いていたが、同型機の整備に関する業務の管理の受委託を行う体制を整えることで、JACのATR42-600型機をAMXに貸し出すことが可能となったとしている。AMXではATR42-600型機を1機しか保有しておらず、従来は同機の重整備期間中は全便運休とせざるを得なかったが、今回の共通事業機の貸し出しによって運休を回避することができるようになった。
 また、JALによれば、従来共通事業機の運用はJALグループ内での運用に限られていたが、今回JACがグループ外のAMXと運用開始することで、初のグループの垣根を越えた共通事業機の実現となったとしている。
 なお、当該機には、貸出期間中、両者の協力体制(パートナーシップ)を表現する特別デカールが貼付されている。

※写真=AMXの2代目「みぞか」号(ATR42-600型)。AMXは機材が1機しかないため従来は重整備期間は運休していた