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2019.12.13

WING

エンブラエル、E175-E2が初飛行

E2ファミリー最小、M100のライバル機が一歩前進

 エンブラエルは12月12日(ブラジル:サンホセ・ドス・カンポス現地時間)、開発中のE175-E2が初飛行を実施したことを発表した。「E2」ファミリーとしてE175-E2は最小クラス。カタログベースで88席を配置することが可能な機体で、三菱航空機が開発中のスペースジェットとも競合する機体だ。スペースジェットは目下「M90」の型式証明取得を急ぐが、その派生機である「M100」はスコープクローズに対応した機体としている。E175-E2もスコープクローズに対応した機体として、リージョナルジェットの主戦場である北米市場の刈り取りを目指す。
 エンブラエルによれば、今回の初飛行達成は24ヵ月の飛行試験キャンペーンの幕開けだとしている。スペースジェットは現状、来年半ばにはローンチカスタマーである全日空(ANA)に対して「M90」を引き渡すことを計画しており、その後、2023年を目標に「M100」の市場投入を目指しているところ。この「M100」は65席~88席するなど、米国市場の需要を取り込むことを目指しており、スペースジェットプログラムの成否を握っている。

 

※写真=E2ファミリーの最小機であるE175-E2が初飛行を達成した。開発に苦しむスペースジェットを尻目に着々と開発が進む(提供:エンブラエル)