政府、2019年度補正予算案を閣議決定

訪日外客6000万人への基盤整備で126億円計上

　政府は12月13日、令和元年度（2019年度）補正予算案を閣議決定した。このうち国土交通省関連では、1兆2634億円の予算を計上した。このうち観光関連では「外国人観光客6000万人時代を見据えた基盤整備」として126億円の予算を計上。国際空港へのアクセス強化、クルーズ船の受入環境整備といったインフラ関連を始め、東京オリンピック・パラリンピックを起爆剤とした訪日プロモーション、訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業、観光地における新規市場の開拓に関する予算を計上した。
　このほか、来年北海道に開業するアイヌ民族共生象徴空間（ウポポイ）の整備関連やパイロット養成施設の機能維持対策、航空交通管制研究施設の機能維持対策関連の予算も計上した。
　今回の補正予算は「災害からの復旧・復興と安全・安心の確保」「経済の下振れリスクを乗り越えようとする者への重点支援」「未来への投資と東京オリンピック・パラリンピック後も見据えた経済活力の維持・向上」の3点を柱に各項目の実施に必要な経費を計上した。

　五輪・パラ五輪関連の訪日プロモに50億円
　非公開重要文化財公開など特別プログラム展開
　首里城復元関連、国交省予算で14.9億円計上
　国営公園内の防火対策を実施