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2019.12.19

WING

成田3本目滑走路整備へ有識者委員会で必要性検証

2040年需要予測で旅客数最大7900万人、1月に結論

 国土交通省航空局は12月18日、成田空港の3本目滑走路増設などの必要性を検証する有識者委員会を開き、費用便益や採算性など分析を行った。成田国際空港会社(NAA)側が示した成田空港の需要予測は、2040年度の旅客が基本ケースで年間6657万人、上位ケースで7909万人となって、発着数が基本41万回、上位48万回になるとした。また、旅客・貨物取扱施設整備の試算を含む費用を1兆5064億円とすると、利用者・供給者を含む便益としては5兆1399億円で、純便益が3兆6335億円、費用便益費(B/C)が3.4になる。債務償還見通しも、航空需要増大による収入の増加で確実に償還できるとした。
 需要予測は、4段階推定法により実施したとのこと。旅客数は2020年度に基本4543万人、上位4574万人として、以降2025年度が基本5191万人、上位5511万人となって、2030年度が基本5684万人、上位6381万人、2035年度には基本6189万人、上位7138万人になるとした。発着回数の予測については、20年度が基本28万回で上位も同じになり、25年度が基本32万回、上位34万回となって、30年度が基本35万回、上位39万回、35年度には基本38万回、上位43万回になるとした。
 費用便益の分析としては、費用計測のベースとする全体投資計画は、19年3月の将来構想を前提とする。便益の計測を発着数50万回まで見込むため、滑走路整備事業費である5125億円に、旅客・貨物取扱施設などの整備を行う第2フェーズの費用として、これまでの整備実績などを踏まえて約8000億円と試算した。そのため、全体の整備費は1.3兆円と設定して、分析を行ったとした。
 しかしながらそれらの分析は、・・・

 

※写真=国、NAA、有識者が、成田3本目滑走路整備の必要性など話し合った