ウイングトラベル
11月訪日外国人0.4%減、2カ月連続マイナス
1-11月2.8%増、韓国急減で辛くも年間プラス
日本政府観光局(JNTO)によると、11月の訪日外国人旅行者数は、前年同月比0.4%減の244万1300人で、微減ながら2カ月連続のマイナスとなった。この結果、1-11月累計は2.8%増の2935万5700人となり、伸び率は3%を切った。これにより、2019年の訪日旅行者数は3200万人台程度に落ち着きそうだ。
訪日旅行者数が10月以降マイナスに転化した要因は、言うまでもなく、日韓情勢悪化による韓国からの旅行者の急減にある。韓国からの訪日旅行者数は年初から減少傾向に会ったが、日本政府の「ホワイト国」除外をきっかけに、訪日旅行も日本製品不買運動の対象となり、8月48.0%減、9月58.0%減、10月65.5%減、11月65.1%減と激減した。
一方で、韓国市場を除く19市場で前年同月を上回り、19市場計では19.9%増と約2割の伸びを記録した。とくに、中国と東南アジア市場が好調に推移した。
市場別では、韓国を除く中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシ ア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フラ ンス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインの19市場で、11月単月の過去最高を記録した。
ラグビーワールドカップ日本大会は11月2日に終了したが、欧米豪市場を堅調に推移し、ドイツ、イタリアを除く各国が二桁以上の増加を示した。
東アジア4市場計10.3%減、韓国65%減も
中国・台湾・香港が堅調で1割減にとどめる
東南アジア6市場計27%増、経済成長で背景
タイとフィリピン牽引、供給増で旅行熱高まる
欧米豪、W杯後も訪日旅行堅調に伸びる
ロシア市場拡大、単月でイタリア抜く
※表=訪日外客数の市場別推移(JNTO推計)