記事検索はこちらで→
2019.12.20

WING

エンブラエル、軍用軽輸送機の開発可能性調査へ

アマゾンなど遠隔地隔地・未舗装環境で運用条件満たせるか

 エンブラエルは12月19日(サン・ホセ・ドス・カンポス現地時間)、ブラジル空軍との間で、新たな小型の軍用輸送機を開発する可能性を探ることで合意(MOU)した。
 エンブラエルによれば、今回の小型軍用輸送機の開発可能性を調査する狙いは、アマゾン地域など、遠隔地にある未舗装の短い滑走路を含む環境下において、ブラジル空軍の運用ニーズを満たすことができるかどうかを探るとしている。
 エンブラエルによれば、この研究においては、従来とは異なるシステムアーキテクチャー、ハイブリッド電気推進などを含め、ブラジル空軍が求める運用ニーズを満たすことができるソリューションを提供するべく、新たなテクノロジーを探求していきたいとしている。
 ブラジル空軍は今年、エンブラエルから多目的戦術輸送機KC-390ミレニアムの初号機を受領する一方、今回の軍用軽輸送機の開発調査を通じて、小型セグメントの輸送能力の補完および近代化を図ることを目指す。
 なお、エンブラエルはこの新型軍用軽輸送機の世界規模での市場調査を行うとしており、同機の輸出可能性を探っていく方針だ。

 

※写真=エンブラエルとブラジル空軍が軽軍用輸送機の開発可能性調査