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2019.12.20

WING

陸自、米陸軍と米国JRTCで共同実動訓練実施へ

39普連(弘前)基幹約250名が約1ヵ月参加

 陸上幕僚監部は12月19日、「令和元年(2019年)度米国における米陸軍との実動訓練(コンバット・トレーニング・センター20)」を2020年1月2日から2月7日の間、実施すると発表した。訓練を行うのは米国ルイジアナ州フォート・ポーク(ジョイント・レディネス・トレーニング・センター(JRTC))で、普通科部隊の練成に適した演習場となっており、陸上自衛隊として部隊を派遣するのは今回が初という。
 陸上自衛隊からは第9師団第39普通科連隊(駐屯地:弘前、連隊長:木原邦洋1等陸佐)基幹の人員約250名が、米陸軍からは空挺部隊のアラスカ陸軍第4-25歩兵旅団戦闘団(戦闘団長:クリストファー・ランダース大佐)の人員約4500名が参加する。また、陸自訓練部隊は第39普通科連隊が装備する89式小銃や機関銃、高機動車や軽装甲機動車、87式対戦車誘導弾、01式軽対戦車誘導弾、81ミリ迫撃砲、120ミリ迫撃砲などを主要装備として参加する。なお、第4-25歩兵旅団戦闘団についても、同戦闘団が装備する同様の装備品で参加するとのこと。
 ちなみに、第39普通科連隊は今年11月に、陸上自衛隊の訓練施設「富士訓練センター(FTC)」のアグレッサー部隊を初めて破っており、現時点での陸自最精強な部隊といえる。それだけに、日米部隊が共同して米国の対抗部隊に立ち向かう今回の訓練での活躍に期待したいところ。
 訓練日程としては、陸自参加部隊は1月2日に日本を出発し、訓練準備後を行なう。そして、対抗訓練を1月13日から22日まで、実射訓練を23日から26日までの約14日間にわたる一連の連続状況下における連隊規模訓練を日米共同で行なうとのこと。状況終了後には整備を行なった後に、陸自参加部隊は2月7日に帰国する予定だ。