ウイングトラベル
トラベルポート、今年後半よりNDC対応
GDS/NDC統合モデルは来年目処、実績に自信
トラベルポートより、インド亜大陸/北アジア/太平洋地区シニア・コマーシャル・ディレクターのクリス・ラム氏が来日、業界メディア向けに同社のNDC(New Distribution Capability)への取り組みについて紹介し、今年後半を目処に、自社デスクトップツール「トラベルポート スマートポイント」において、NDCコンテンツ手配機能を搭載することを明らかにした。当初は従来のGDS接続とは異なる操作手順となるが、2019年には同一画面でGDSとNDCの両コンテンツの手配ができる統合モデルを導入する予定だ。
NDCは、IATA(国際航空運送協会)が提唱する新しい流通規格。トラベルポートは、現在GDSで唯一、IATAよりNDC最高位認証の「NDC Certified Level3」(=NDC対応可能)の認証を受けている。またラム氏は「NDCではなく、独自規格となるが、既に24の航空会社(含むLCC、鉄道会社)とのAPI接続(システム接続)を行っており、トラベルポート上で流通している」と述べ、これまでの実績に自信を見せた。
また、先ごろカンタス航空がNDC準拠のプラットフォーム「Qantas Distribution Platform(QDP)」を発表、併せて推奨アグリゲーターとしてトラベルポートを含む3社を認定。これにより、旅行会社は、QDPへの直接接続による手配に加えて、トラベルポートを介して、カンタス航空のNDC接続に基づいた手配が可能となる。
NDCについて、ラム氏は「今年後半にNDCコンテンツの提供を開始するが、当初はNDC経由の予約は少ないと見ている」と指摘。その理由について、「現状、航空各社のNDCコンテンツは、現在GDSで提供している内容とほぼ変わらない。航空会社での開発が進み、2019年から2020年にかけて、独自のNDCコンテンツが流通すれば利用が高まるだろう」と予測する。
※写真=(左)ラム氏(右)東海林氏