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河野防相、海賊対処航空隊の拠点「整備必要」
過酷なジブチ拠点の環境改善、中東任務万全に
河野太郎防衛大臣は1月7日の閣議後会見で、12月末に訪問したジブチの海賊対処部隊の拠点について、「少し拠点の整備を考えていく必要がある」と述べ、整備の必要性に言及した。ジブチの拠点は、海上自衛隊のP-3Cを中心とした航空隊や支援隊要員などが駐在する。去年11月に発生した大雨のため、隊員の施設で雨漏りが多く見られたという。河野大臣は、ジブチ拠点の環境の改善を図り、航空隊が新たに担う中東地域の情報収集任務に万全を期したい考えだ。
河野大臣は、12月27日に中東地域への自衛隊派遣が閣議決定すると、新たに中東地域の情報収集任務が付与される派遣海賊対処行動航空隊拠点のジブチと、活動地域の中心となるオマーンを訪問し、派遣の決定について各国防担当大臣へ説明を行った。その際にジブチの拠点を訪れると、気温が36度にも達する厳しい環境下で隊員が任務に当たっている状況を確認。また雨漏りの被害を確認すると「隊員の勤務環境、生活環境をきちんと維持できるよう、(防衛省として)やるべきことをしっかりとやっていかなければ」と述べて、拠点の生活環境など改善を図る必要性に言及した。
ジブチのハッサン・オマール・モハメド・ブルハン国防大臣との会談では、・・・
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※写真=那覇航空基地第5航空群のP-3C。ジブチへ派遣される航空隊には、海賊対処に加え、中東地域で情報収集活動を行う任務が新たに付与される