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NAA田村社長、最優先課題にさらなる機能強化
「空港間競争に勝ち抜く」必要不可欠な事業
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は、2020年の新年あいさつで、さらなる機能強化の推進を成田空港が取り組むべき最優先課題と位置付けて「激しい内外の空港間競争に勝ち抜く」と、意気込みを述べた。
成田空港の第3滑走路整備や、B滑走路の延伸などを実施するさらなる機能強化は、首都圏のみならず日本全体の国際競争力強化と、観光立国の実現のために、必要不可欠な事業であることを強調した。さらに地域の協力を得たことで、昨年10月27日にはA滑走路の発着時間を1時間延長できたとして、成田空港が求められる機能を拡充できたことに喜びの意を示した。
さらなる機能強化については2019年11月7日、実施に向けて、国土交通省へ空港等の変更許可申請などを行った。NAAでは2028年度末までに整備の完了を目指す方針だ。田村社長は、スケジュールどおりさらなる機能強化を実現させるためには、周辺自治体や地域の関係者との信頼関係が必要だと強調。この関係をさらに強固にして、用地予定の地権者へ丁寧に対応していくことで「事業への理解がさらに深められるよう、最大限努力していく」と述べた。