ウイングトラベル
日本旅行 堀坂明弘社長に新春インタビュー
新中期経営計画「TRANSFORM 2025」スタート
日本旅行は2017年から進めてきた4カ年のグループ中期経営計画「VALUE UP 2020」の最終年を迎える予定だったが、社会環境やマーケットの急激な変化を受け、2020年から6カ年の中期経営計画「TRANSFORM 2025」をスタートさせる。新たな中期経営計画ではリアルエージェントの強みを活かしながら構造改革を進め法人営業を中心に強化していく。最終年度の2025年は同社創業120周年であり、同社の親会社JR西日本のエリアで開催される大阪・関西万博の開催年に当たる。堀坂明弘社長に日本旅行の新たな方向性などについてインタビューした。
■2019年通期決算、計画上回る見通し
2020-25年の6カ年中期経営計画スタート
2019年通期決算は、ゴールデンウィーク10連休の効果等もあり、好決算になると見通している。ゴールデンウィークは例年の約2倍の予約が入ったが、これはただ追い風に乗るのではなく、前年の早い段階から積極的に商品設定を行い、また、海外旅行部門では精力的にチャーター便にも取り組んだ成果だと考えている。社員一人一人の努力の賜物だ。
当社は2019年6月期中間連結決算で44年ぶりに黒字を計上し、2019年12月通期決算の営業利益は期初予想の4.5億をクリア、そして中計で定めた2020年の目標営業損益も1年前倒しで達成できる見通しだ。
当社の4カ年の中期経営計画「VALUE UP 2020」は、19年度で終了し、それに代わる新たな中期経営計画を1月からスタートさせる。
新たな中期経営計画は2020年から2025年の6カ年計画で、最終年度の2025年度に日本旅行は創業120周年を迎える。また、この年は大阪・関西万博の開催年で、大きなビジネスチャンスの年でもある。とくに、大阪・関西万博はJR西日本グループの本拠地で行われこともあり、これを最終到達点として2020年度から25年度までの中期経営計画を策定した。
この6カ年計画は2020年から22年、24年から25年の各3年をフェーズ1とフェーズ2に分け、前半3年間を基盤整備、後半を追加対応・刈取りに当てる。これにより、営業利益20億円規模を目標とする。
2020年からの6カ年計画で日本旅行を変革・改革するという意味で、「TRANSFORM 2025? Evolution for Customers ?」と名付けた。
■法人営業強化へ新卒採用増員
東南アジアに統括会社を設立
■JR西日本グループのMaaS担当
せとうち広島DCで国内・訪日客増へ
■リアルエージェントの強みを活かし攻めの経営図る
法人旅行・教育旅行で受注拡大
■マッハ・ベストツアー50周年
高品質な旅をプロデュース
■2022年、赤い風船も50周年を迎える
上質な旅の強化と航空運賃の変動制に対応
■2020年、多様な旅行商品提案
リーズナブルでありながら上質な旅の提供も
■ポスト2020への取り組み強化
双方向の旅行者数と消費額拡大
※写真=新春インタビューに答える堀坂明弘日本旅行社長