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在日米陸軍航空大隊、陸自第1ヘリ団と年頭編隊飛行
昨年に続き2回目、今年はUH-60L 3機が参加
在日米陸軍では1月9日、隷下部隊の在日米陸軍航空大隊(キャンプ座間)が年頭編隊飛行を行った。これは、陸上自衛隊第1ヘリコプター団(木更津)の年頭編隊飛行訓練にオブザーバーとして参加しているもので、在日米陸軍航空大隊は2019年に初参加し、今年で2回目の参加となる。
本来、この年頭編隊飛行は1月8日に予定されていたものの、天候不順により9日に順延していたところ。9日は一転して雲一つない澄み切った蒼空が広がり、正に飛行日和となった。
在日米陸軍航空大隊からは3機のUH-60Lが参加。大隊長のジョン T. フランツ中佐率いるUH-60L 3機は、迅速に飛行準備を整えて、速やかに編隊を整えてキャンプ座間を飛び立った。そして、3機編隊は、木更津駐屯地から飛び立った第1ヘリコプター団の編隊と合流すべく、東京湾上空へと飛行していった。
その後、3機編隊と入れ替わりに陸上総隊司令官の高田克樹(※高はハシゴ)陸将が搭乗する第1ヘリ団の要人輸送ヘリコプターEC-225LP 2機が飛来し、在日米陸軍司令官のヴィエット・X・ルオン少将と在日米陸軍最先任上級曹長のスコット A. ビーソン最先任上級曹長らを乗せ、日米部隊の編隊飛行の巡閲へと飛び立った。
在日米陸軍航空大隊は、2013年4月に米陸軍省が在日米陸軍隷下部隊の第78航空大隊(臨時編成)を改編、大隊として正式な地位を与えた部隊で、「NINJA(忍者)」を愛称を持つ。2020年1月現在の大隊長はジョン T. フランツ中佐で、大隊本部、本部管理中隊、1個飛行隊(A Company:UH-60L 5機編成)、そして米軍横田基地に分遣しているUC-35固定翼機で編成される。大隊の任務は在日米陸軍と第1軍団(前方)を支援する航空作戦を行うことで、米軍人や米軍関係者などの輸送や水上/船上における作戦、人道支援・災害救援活動(HA/DR)、負傷兵搬送、空中消火などといった各種任務を行っている。また、「ヤマサクラ(通称:YS)」や「ノースウインド」、「コブラゴールド」といった多くの日米共同訓練や多国間共同訓練に参加。さらには、2011年の東日本大震災の際には「トモダチ作戦」の一環としてHA/DR作戦や人員輸送を行ったのは記憶に新しいところだ。
※写真=在日米陸軍航空大隊が年頭飛行を実施。陸自第1ヘリ団の年頭編隊飛行と合流すべく、東京湾上空へと向かう
※写真=今回飛行した大隊長機のクルー。写真右端が在日米陸軍航空大隊 大隊長のジョン T. フランツ中佐
※写真=飛行準備の様子。装具を身につけ、迅速に飛行準備を整える
※写真=陸自EC-225LPに搭乗した在日米陸軍司令官のヴィエット・X・ルオン少将(写真左)と在日米陸軍最先任上級曹長のスコット A. ビーソン最先任上級曹長(写真右)
※写真=EC-225LPに乗り込むルオン在日米軍司令官ら。中では高田(※高はハシゴ)陸上総隊司令官らが迎えた
※写真=年頭編隊飛行を終えて帰投したUH-60Lは、海上飛行したため誘導路で機体を洗浄する
※写真=すっかり奇麗になったUH-60L