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海賊対処12月、航空隊の飛行は20回、120時間に
1月からは中東の情報収集も、水上部隊は2隻護衛
統合幕僚監部は、海賊対処のためにジブチ・アデン湾へ派遣した航空隊および水上部隊の12月の活動状況をまとめた。P-3C哨戒機による航空隊の活動は、飛行回数が20回で、飛行時間が約120時間になった。活動中に確認した商船は約1500隻になり、護衛艦、諸外国艦艇、民間商船へ約40回の情報提供を行った。航空隊、水上部隊とも、海賊行為など事案への対処はなかった。
12月に活動したのは、第37次航空隊。この活動によって、派遣海賊対処行動航空隊として飛行した回数は累計で2428回になり、飛行時間は約1万8170時間になった。商船の確認数は約20万1600隻になり、情報提供回数が約1万4420回となった。次の第38次航空隊は、海上自衛隊那覇航空基地の第5航空群が務める。1月19日に日本を出国して、活動を開始することになる。この第38次航空隊から海賊対処行動に加えて、中東地域(オマーン湾、アラビア海北部、バブ・エル・マンデブ海峡東側アデン湾公海)の情報収集活動任務が付与される。これは海賊対処に支障を来さない範囲で20日から行うこととしている。
また水上部隊の12月活動は、第870、871回として2回、2隻の護衛を実施した。いずれも日本人が乗船しない外国事業者による外国籍船。ゾーンディフェンスの実施は23日で、商船の確認は約90隻だった。
水上部隊としてこれまで護衛した船舶は累計で3902隻となった。ゾーンディフェンスの実施は累計で1710日となって、商船の確認は約1万8970隻になった。
なお、第34次水上部隊として活動した、海上自衛隊第4護衛隊の護衛艦「さざなみ」は、1月25日に呉基地へ入港する予定となっている。