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世界の11月旅客動向、旅客需要は前年比3.3%増加
経済減速など要因で低成長に、L/Fは1.1ポ増の81.1%
国際航空運送協会(IATA)が1月9日(ジュネーブ現地時間)、昨年11月における世界の旅客動向を公表した。それによると、旅客需要を表すRPKは対前年同月比3.3%増加した。
IATAは旅客需要について、前月の10月と同水準の成長だったと、長期トレンドを下回る結果だったとして、緩やかな成長に留まったとの認識を示した。
一方、座席供給量を示すASKは1.8%上昇。これにより、ロードファクター(L/F)は1.1ポイント増加した81.1%となった。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは、「11月の緩やかな成長の結果は、経済活動の鈍化、地政学的な緊張、ヨーロッパにおけるストライキなど、その他の混乱の継続的な影響を反映したもの」と分析。その上で、「プラス面として、米中貿易交渉における前向きな展開は、ビジネスの信頼性の改善の兆候と相まって、旅行需要増加を後押しする可能性がある」ことにも言及した。
米中貿易紛争は緊張状態の緩和方向に向かっていくことが期待され、・・・
※写真=昨年11月の世界の旅客輸送実績は緩やかな成長に。経済減速などの影響が響いた(提供:IATA)