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2020.01.15

WING

航空局、新千歳にデアイシングエプロン計画

悪天候に強い空港目指して27年度完成へ

 国土交通省航空局は、新千歳空港へ新たにデアイシングエプロンの整備を計画していることが分かった。これは、航空機に付着した氷雪を取り除く融雪液を使用するための地上施設。2020年度から調査・設計を開始して、2027(令和9)年度の完成を目指す。
 デアイシングエプロンは、空港の南端への設置を計画しているとのこと。施設の規模や詳細については、今後決めていくことになるが、用地の拡張を含めて整備を進める計画だ。
 新千歳空港では、降雪など天候の悪化の影響で、離着陸が制限されるケースが年に数回発生してしまう。特に航空機は、機体に氷雪が大量に付着すると飛び立つことができないため、一旦エプロンまで戻って付着した氷雪を除去した上で、再度離陸を行うことになる。
 そのため、離陸直前に退避できるデアイシングエプロンを整備することで、氷雪によって飛べなくなった航空機は、速やかに同エプロンで氷雪を除去することができる。また後続の離陸機は、その間に待つことなくすぐに離陸することができるため、新千歳空港の欠航・遅延を極力少なくして、スムーズな発着に貢献することになる。・・・

 

※写真=新千歳空港では天候に影響されない空港を目指す(提供:新千歳空港事務所)