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ブラジル、ボーイングとエンブラエルJVを承認
EUは継続評価中もJV設立に大きく前進
ボーイングとエンブラエルは1月27日(シカゴ現地時間)、両社が進めていたジョイント・ベンチャーの設立について、ブラジルの経済防衛行政評議会(CADE)が無条件承認としたことを歓迎する意向を表明した。両社によると、CADEコミッショナーによるレビューが要求されない限り、決定は今後15日以内に最終決定が下される見通しだとしている。
ブラジル当局の承認により、両社が設立を目指すジョイント・ベンチャーは、米国、中国、日本、南アフリカ、モンテネグロ、コロンビア、そしてケニアといった当局から無条件認可を獲得。ただし、EUは依然として評価を継続している段階にある。ボーイングとエンブラエルは、2018年後半からEUとの間で協議しているという。
ボーイングとエンブラエルが設立することを目指すジョイント・ベンチャーは2種類あって、エンブラエルのリージョナルジェット機など民間機を扱う「ボーイング・ブラジル-コマーシャル」と命名。ボーイングが80%、残りの20%をエンブラエルが出資することで合意していた。一方、エンブラエルが開発した中型多用途機「C-390ミレニアム」をプロダクトとする「ボーイング・エンブラエル-ディフェンス」については、ボーイングが51%を出資し、残りの49%をエンブラエルが出資することになっている。・・・
※写真=ボーイングとエンブラエルのジョイント・ベンチャー設立へブラジル当局が承認。EUは引き続きこの案件を評価中だ