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静岡エアコミュータ、AW139の訓練事業を国内展開へ
レベルDのフルフライトシミュレータ導入、2022年初旬開業
静岡エアコミュータは1月29日、レオナルドヘリコプターズとの間で、レオナルドヘリコプターズ製のAW139型機の訓練事業を、日本国内で展開することに合意したことを発表した。静岡エアコミュータによると、昨年12月上旬、日本で初めてとなるAW139用フルフライトシミュレータを導入する契約に調印したとのこと。現在、米国アナハイムで開催中の「ヘリエキスポ2020」において、レオナルドヘリコプターズと共同で発表した。
静岡エアコミュータによれば、フルフライトシミュレーターは、静岡空港に近接する既設のFDA訓練センター内に、2021年11月を目処に導入する。導入後、国土交通省の認可を受けて、2022年初旬にトレーニングを開始する計画だ。
ちなみに、AW139型機は日本国内で計60機が運用中で、救難救助、哨戒、さらには報道などのミッションで活用されている。
ただ、レオナルドヘリコプターズ製のヘリコプターに限らず、日本のヘリコプター業界全体にとって深刻な問題となっているのが、操縦士、整備士といった担い手不足だ。人口減少と高齢化によって、生産人口が減少しているなか、この問題はますます深刻化しており、日本のヘリコプター業界にとって頭の痛い課題だ。・・・
※写真=静岡エアコミュータが導入するフルフライトシミュレータ(提供:静岡エアコミュータ)