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グリー、JAXAと開発した「ありえなLAB」を商品パッケージ化
子供用のVRイベント向けなどにレンタル開始
グリーと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙を題材とした子供向けのVR体感サイエンスツアー「ありえなLAB」を商品パッケージ化し、イベント向けのパッケージなどとして、レンタルを開始することを発表した。これまで両者は、様々なイベント開催を通じて多数の人が体感したことなどの成果をベースに、事業性の目処を得ることができたとして、商品パッケージ化に踏み切ったかたちだ。この「ありえなLAB」のコンテンツには、例えば、VR月面レース、VR月面バスケ、VR月面スキージャンプなど、月の環境下で様々なスポーツなどをすることで、地球上とは異なる体感を味わうことができる。
両者はこれまで「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ」(J-SPARC)プログラムにおいて、重力をはじめとした月面環境を学ぶことができる子供向けのVR教育サービスに関する新規事業のお創出を目指してきていた。
そうしたなか今回商品パッケージ化してレンタルで提供を開始することになった「ありえなLAB」を開発。グリーのVR製作技術と事業化ノウハウと、JAXAが月周回衛星「かぐや」で取得した月の科学探査データ、宇宙科学、宇宙教育などといった知見を組み合せ、共同でコンテンツを制作した。
グリーとJAXAは、J-SPARCにおける共創活動として、「月面スポーツVRハッカソン」や「月面キッズキャンプ」、「エミフルスペースアドベンチャー」などのイベントも開催。これまでに総計約2万人もの人々に「ありえなLAB」を提供するなど成果を得ていた。
そうしたなか、両者は2019年をもって事業性の目途を得ることができたとして、両者による共創活動を完了したとのこと。多くの人達が楽しむことができるよう、「ありえなLAB」をグリーで商品化し、イベント向けパッケージとして2020年からレンタルで提供することを決めたという。
※画像=VR月面レース(提供:グリー、JAXA)
※画像=VR月面バスケ(提供:グリー、JAXA)