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NAA田村社長、成田中国線発着979回中49回キャンセル
武漢線は30回、今のところ大きな影響見られず
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は1月30日の定例会見で、武漢から流行が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎影響を説明した。直近の1月27日~2月2日の1週間で、成田空港発着を予定していた中国線の発着数は979回だったが、そのうち49回がキャンセルになった。中でも中国東方航空、中国南方航空、春秋航空、全日本空輸による武漢線は30回に当たるとした。また残り19回のうちで多い路線は上海線とのこと。今のところ、全体の便数へ大きな影響は見られず、見通しが立っていないものの「それなりの覚悟はしていないといけない」と述べて、万全な対策で当たる考えを示した。
田村社長は、2003年3月から流行したSARSを例に、当時4、5ヵ月流行が続いたなかで、成田空港では発着数が最大で3分の2まで減ったと振り返った。今回の新型肺炎でも、当時の状況を想定に入れる考え。成田空港では、2019年冬ダイヤ開始時に中国系キャリアを中心に週100便もの就航要望があった。平常であれば、今後は発着数の大幅な増加が予測されていたが、今後の中国線の動向が注目される。
NAAでは、新型肺炎への対応として、・・・
韓国線減少、底を打った状況
好調な中国線、今後の影響注目
※写真=NAAの田村明比古社長