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2020.02.03

ウイングトラベル

新型肺炎、ANA・JALの中国線予約に影響大

ANA平子社長「中国線運休考えざるを得ない」

 全日空(ANA)の平子裕志社長は、中国・武漢市で発生した新型コロナウィルスの影響について、「やはり中国線の便の運休は考えざるを得ないということで準備を進めていまいりたい」と話し、中国線の更なる運休などに踏み込む考えを示した。同日都内で開かれたシンガポール航空との戦略的包括提携会見の場で明らかにした。なお、ANAは既に2月の武漢線運休を決めるなど、新型コロナウィルスへの対応を講じているところ。
 平子社長は「足元の予約動向は、春節期間にあるが予約率が10%ぐらい下がっている」と分析。「トータルの収入に占める中国線の比率は国際線の14%」であることなどを明かしつつ、「大きな収入へのインパクトはないが、中国線は大事なマーケット。実態を適切に判断しながら、路線運航計画を再度、丁寧に進めていきたい」として、路線運航計画を慎重に計画していく方針を示した。

 

※写真=ANA平子裕志社長

 

 JAL中国線、2月予約は「10日間で25%減少」
 菊山取締役、「運休・減便を考える必要も」

 日本航空(JAL)は中国路線への影響について、1月20日以降わずか10日間で2月の中国線予約のうち、「25%減少した」と話した。3月の予約についても「20%減少している」としており、2-3月の中国線予約のキャンセルが続出していることを明らかにした。