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防衛省、新型肺炎災派に陸自隊員約40名を派出
「はくおう」は横須賀基地に接岸して物資搬入
防衛省は2月3日、「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための帰国邦人等の救援に係る災害派遣」において、陸上自衛隊員約40名(内女性15名)を派遣し、帰国邦人等の受入れ施設で停留者の生活支援を実施していることを発表した。なお、帰国邦人の一時停留場所として活用できるよう準備していたPFI契約船舶の「はくおう」は、2月4日に海上自衛隊横須賀基地の岸壁に接岸し、物資などを積載して受け入れの準備を進める予定とのこと。
宿泊施設等での停留者の生活支援については、2月1日朝から陸上自衛隊部隊の約10名を派遣し、警察大学校や西ヶ原研修合同庁舎で帰国邦人等の生活支援を実施。2月4日11時現在は、参加部隊から増強を受けて約40名の隊員が交替せず勤務しているという。参加部隊のうち、対特殊武器衛生隊(三宿)と第1後方支援連隊(練馬)の隊員約20名が帰国邦人等の受入れ施設となっている税務大学校に派遣。東部方面衛生隊(朝霞)の内、隊員約10名が国立保健医療科学院に、約10名を税関研修所に派遣しており、派遣隊員は食事の配布や物資の配布、買物の代行などの支援を行っている。
「はくおう」については、横須賀基地の岸壁が空いたことから、接岸して受入れに必要な物資などを積み込み、いつ受入れ要請が出ても対応できる様準備を進める。なお、「はくおう」は岸壁の利用状況に応じて、また離岸する可能性もあるとのこと。