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2020.02.06

WING

空自空上げの頂点目指す、空自調理競技会が開催

第35警戒隊「七味鶏」が競技会会長特別賞に

 航空自衛隊は2月5日、空自入間基地で「航空自衛隊調理競技会」を開催した。これは、航空自衛隊が各基地などの給食において、鶏の唐揚げを空自の食文化「空自空上げ」として空自内に定着させるとともに、空自外への普及を図るべく2018年から行っている各種施策の一つ。全国規模での調理競技会は空自としても初の試みとのことで、今回は全国の空自基地などから10個の代表チームが参加して、それぞれの基地等所在地の地元食材や調味料を活かした独自の「空自空上げ」の頂点を目指しその腕前を競い合った。
 競技会の結果、丸茂吉成航空幕僚長が選ぶ競技会会長特別賞を第35警戒隊(経ヶ岬)の千原誠児2等空曹の「七味鶏」が、ホテルグランドヒル市ヶ谷の小山浩 洋食総料理長が選ぶ特別審査員特別賞を第3輸送航空隊 武井忠信空士長(美保)「美保サルサ空上げ」が、実食審査員の隊員が選んだ隊員審査員特別賞を第11高射隊(長沼)の高玉亜弥架3等空曹「ジンギスカン風味空上げ」が、それぞれ受賞した。
 競技会には、航空総隊、各航空方面隊、航空支援集団、航空教育集団、補給本部からの代表部隊と空自幹大臣直轄の部隊および機関の代表、そして、管理運営部隊代表として中部航空警戒管制団(入間)の計10チームが参加した。競技会の規定としては、各基地などで提供実績のある空自空上げを120分の調理時間内に提供するというもので、展示用の1食、実食審査用9食、部隊長等検食用10食の計20食分を用意しなければならない。また、食材準備や使用機材、下処理の実施要領などが細かく定められている。・・・

 

〈航空自衛隊調理競技会〉
▼開催日:2/4・5
▼開催場所:入間基地隊員食堂
▼参加チーム:航空総隊、各航空方面隊、各集団、補給本部、大臣直轄部隊・機関、管理運営部隊の代表計10チーム
▼審査員=
・審査委員長:航空幕僚監部人事教育部厚生課長
・特別審査員:ホテルグランドヒル市ヶ谷 小山浩洋食総料理長
・審査委員:空幕審査員(厚生課)、隊員審査員
▼特別審査員賞=
(競技会会長特別賞)
・第35警戒隊 千原誠児2等空曹(経ヶ岬分屯基地)献立名:「七味鶏」
(特別審査員特別賞)
・第3輸送航空隊 武井忠信空士長(美保基地)献立名:「美保サルサ空上げ」
(隊員審査員特別賞)
・第11高射隊 高玉亜弥架3等空曹(長沼分屯基地)献立名:「ジンギスカン風味空上げ」
▼各賞=
金賞=
・第35警戒隊 千原誠児2等空曹(経ヶ岬分屯基地)献立名:「七味鶏」
・第3輸送航空隊 武井忠信空士長(美保基地)献立名:「美保サルサ空上げ」
銀賞=
・秋田救難隊 佐々木謙吾3等空曹(秋田分屯基地)献立名:「NO.2029(ニイマルニイキュウ)」
・第11高射隊 高玉亜弥架3等空曹(長沼分屯基地)献立名:「ジンギスカン風味空上げ」
・第17警戒隊 坂下慶誌空士長(見島分屯基地)献立名:「見島みそ空上げ夏みかんソースがけ」
・第19高射隊 池原盛明防衛技官(恩納分屯基地)献立名:「うちなー空上げ~すばだしを添えて~」
・第11飛行教育団 小林智弘2等空曹(静浜基地)献立名:「空上げ三種盛(桜えび・かつお・椎茸風味)」
・第4補給処東北支処 保浦3等空曹(東北町分屯基地)献立名:「長芋ハーブ空上げ」
・空自幹部学校 山根直樹3等空曹(目黒基地)献立名:「東京三昧(とうきょうざんまいふたまるふたまる)」
・中部航空警戒管制団 桝田優一2等空曹(入間基地)献立名:「狭山茶空上げ」
銅賞=なし

 

※写真=航空自衛隊は2月5日、空自入間基地で空自空上げの頂点を決める「航空自衛隊調理競技会」を開催した

※写真=各代表は限られた調理環境下で、手際よく調理する

※写真=競技会の様子は自衛隊回線を使用し、全国の空自基地などに配信した

※写真=特別賞を受賞した3名(左から第11高射隊(長沼)の高玉亜弥架3等空曹、第35警戒隊(経ヶ岬)の千原誠児2等空曹、第3輸送航空隊 武井忠信空士長(美保)