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2020.02.06

WING

島津、航空機製造・整備向け超音波光探傷装置を販売

わずか10~20秒で撮影・分析、検査データもデジタル管理

 島津製作所が2月5日、航空機製造や整備用の超音波光探傷装置「MIV-500」の販売を開始した。販売価格は1台800万円で、発売開始後1年間で50台を販売することを目指す。同社としては、世界各地で運航を支える整備士不足や機体製造の現場でも人員不足が問題となっていることから、整備会社やメーカーにおける省人化と品質向上に資する製品を開発・販売していく方針だ。
 島津製作所が開発した装置は、従来ならば打音検査、あるいは目視で行われていたような検査員の技能に依存する検査を、最新技術を使った理化学的な検査手法に置き換えることができるという強みを有する。しかもその検査データをデジタルデータとして保存することが可能で、それを利用して関連データとの比較や経時観察にも活用することもできる。
 島津製作所が独自に開発した超音波光探傷技術は、・・・

 

〔主な仕様〕
■撮影距離=25~50~100センチ
■撮像範囲
・200×300mm/R300mm以上(撮影距離50cmの場合)
・100×150mm/R150mm以上(撮影距離25cmの場合)
・400×600mm/R600mm以上(撮影距離100cmの場合)
■撮影時間=20秒以下(撮影+解析時間)※代表的な撮影条件の場合であり、撮影条件により異なる

 

※画像=島津製作所は独自の超音波光探傷装置を開発した。超音波光探傷技術のイメージ(提供:島津製作所)

※画像=従来の超音波探傷と超音波光探傷技術の違い(提供:島津製作所)

※画像=超音波光探傷装置「MIV-500」。画像はデスク型だが航空機用の大きな構造材などにも適用することが可能だ(提供:島津製作所)